地熱発電
当社は国内における地熱開発のパイオニアとして、1966年に日本初の商業規模地熱発電に成功し、その後も国内外の多くの地熱・温泉・熱利用等の調査・開発に携わってまいりました。
これまでの豊富な経験と高度な技術力の蓄積を活かし、地熱発電および地熱利用に関する総合的な調査をはじめ、各種プロジェクトの企画、マネジメントサービスなど幅広いサービスを提供しております。
日本初の地熱発電
松川生産1号井の噴気。1964年に噴気成功した日本で最初の生産井。この蒸気だけで6000kW発電が可能であることが確認され、日本における地熱開発に弾みがついた。
JMC地熱グループ・
4つのポイント
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- 1
- 日本初の商業規模地熱発電に
成功(1966年)以来、
蓄積した技術力
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- 2
- 国内外での豊富な
地熱・温泉・熱利用等の
調査・開発に関する経験
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- 3
- 関連技術と連携し、
高度な研究開発を展開
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- 4
- プロジェクトおよび
研究開発マネジメント経験を基に
品質の高いプロジェクトの企画、
マネジメントサービスを提供
地熱とは
一般的な火山性高温地熱地帯の模式図
一般的な火山性高温地熱地帯の模式図
地熱は、CO2排出量の非常に少ないクリーンな純国産ローカルエネルギーです。ここでは、地熱発電に利用される地熱資源と火山や雨水(天水)の関係をご説明します。
山に降った雨や雪などの天水が地下深くに浸透し、火山性の熱源で温められた結果、200℃から350℃といった高温の地熱熱水となって浮力を得て、地下深部から上昇します。この時、周りの岩石からNaClなど色々な化学成分を溶かし込みますが、これが火山性温泉の化学成分の元になります。
地熱熱水が浅い深度まで上昇すると沸騰が生じます。沸騰でできた蒸気が地表近くまで上昇してできた温泉は硫黄臭のする硫酸酸性の温泉になります。火山の高所にある温泉の多くがこのタイプです。
蒸気を分離した熱水がさらに上昇して地表に湧き出した温泉は、NaCl型の温泉となります。火山周辺の谷底などに湧き出す温泉の多くがこのタイプです。
このような一連の天水~地熱熱水~地表への温泉湧出は、数万年にも及ぶ循環サイクルです。
地下1,000mから3,000mほどの深さの岩盤のき裂中に温度200℃から350℃の熱水がたまっている場所があります(実際はその場所をゆっくり上昇しています)。これが地熱貯留層と呼ばれる場所で、ここに井戸を掘り込んで地熱蒸気・熱水を取り出し、発電や暖房などに利用します。
JMCは、地熱資源が存在する場所の調査、地熱熱水循環系の全体構造や微細構造の解明、坑井掘削による蒸気・熱水開発、発電・熱利用設備設計施工、運転管理、関連許認可取得に日本で最も長い経験を持っており、皆様のお役に立つことができます。