水素貯蔵システム
エネルギー消費大国、日本。私たちは有限資源への依存度を減らし、クリーンで再生可能なエネルギーを開発する責任があります。
日本重化学工業は水素吸蔵合金システムをはじめ、次世代を担うエネルギー事業で地球をいつまでも守り続けたいと考えます。
日本重化学工業では、長年培ってきたノウハウを基に、水素吸蔵合金の性能を最大限生かせるシステムを、お客様の用途に合わせて提案させていただきます。
水素吸蔵合金の原理
従来システムと燃料電池コージェネレーションシステムとの比較
下の図は燃料電池コージェネレーションシステムと従来システムの比較表です。
家庭で同量のエネルギーを得ようとする場合、燃料電池コージェネレーションシステムを利用した場合を100とすると従来システムの場合は150となり、発生する二酸化炭素を最大30%削減できます。
日刊工業新聞社『トコトンやさしい燃料電池の本』P57より転載
製品群
MHタンクシリーズ
未来エネルギー水素を
安全かつコンパクトに貯蔵、供給日本重化学工業の
MHタンクシリーズ
日本重化学工業は水素を安全で高密度に貯蔵する方法として水素吸蔵合金を用いた「MHタンクシリーズ」を開発しました。
低い圧力ながらも高い密度で水素を安全に貯蔵できることがMHタンクの特長です。
水素貯蔵法の比較
(水素貯蔵量:1000Nm3)
MHタンクシリーズ
- 圧力<1MPa
- 占有空間 5m3
- 水素放出熱量:
1340MJ1
(370kWTH)
水素化反応熱(30kJ/mol-H2)で算出。水素充填時に除去、水素放出時に供給。
従来品
- 圧力<1MPa
- 占有空間 120m3
- 圧縮動力量:
64Wh2
0.1MPaから1MPaへの等温昇圧に必要な動力量。実操作では、この値の1.5から3倍の電力が必要。
車載用MHタンク
CO2、振動、
騒音のない車社会へ
水素をエネルギー源とする燃料電池自動車の最大のメリットは、二酸化炭素の排出量がほとんどなくなることです。
自動車用水素貯蔵タンクは、合金の粉末収納部に水素供給部と、水素の吸蔵と放出時に必要な冷却・加熱を行う熱媒を供給する部分で構成されています。
- 車載用高温排熱利用型MHタンク
- 車載用水冷型MHタンク
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水素をエネルギー源とする燃料電池自動車の最大のメリットは、二酸化炭素の排出量がほとんどなくなることです。
自動車用水素貯蔵タンクは、合金の粉末収納部に水素供給部と、水素の吸蔵と放出時に必要な冷却・加熱を行う熱媒を供給する部分で構成されています。
定置用MHタンク
完全なクリーンハウスが
誕生する日
天然ガス・電気に代わる水素エネルギーの導入で我々の住む家は完全なクリーンハウスとなります。全ての家を地球に優しくする…、それが定置用MHタンクの使命です。
家庭でのエアコンの室外機や湯沸かし器をはじめ、定置用水素貯蔵タンクは今ある家庭内の全ての電気エネルギーに代わり、水素が生み出す新エネルギーをサポートします。
- 定置用水素貯蔵庫装置
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天然ガス・電気に代わる水素エネルギーの導入で我々の住む家は完全なクリーンハウスとなります。全ての家を地球に優しくする…、それが定置用MHタンクの使命です。
家庭でのエアコンの室外機や湯沸し器をはじめ、定置用水素貯蔵タンクは今ある家庭内の全ての電気エネルギーに代わり、水素が生み出す新エネルギーをサポートします。
導入事例
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東京有明水素ステーション
水素貯蔵装置
(水素吸蔵合金タンク内蔵)- 寸法
- 2200×1270×1750mm
- 水素吸蔵量
- 40Nm3
- 供給水素圧力
- 0.3MPa
- 水素吸蔵速度
- 5Nm3/h以上
- 水素放出圧力
- 0.8MPa
- 水素放出速度
- 20Nm3/h
-
車載用高性能ハイブリッドタンク
(For Automotive Hybrid Tank)- 内容積
- 50.8 L
- 外容積
- 66 L
- タンク重量
- 92 kg
- 水素充填圧力
- 35MPa
- 水素貯蔵量
- 1.84㎏
- 重量貯蔵密度
- 2.0 mass%
- 体積貯蔵密度
- 28g/L
水素吸蔵合金
ヒートポンプシステム
夏には熱を逃がし、冬には
取りこむ
快適、省エネルギー
太陽熱などの自然エネルギーと、工場排熱や冷却水など従来利用を見送っていた低品位エネルギーを有効活用するために水素吸蔵合金ヒートポンプシステムを開発しました。
「ヒートポンプシステム」の活用例
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- 1
- 両合金を30℃に保持。両者間のパルプを開けると、両者間の平衡水素圧力差により高圧側から低圧側合金へ水素が移動。高圧側合金は水素を放出することで吸熱反応が起き10℃の冷風として出力される。
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- 2
- 低圧側合金を150℃熱源で加熱し、高圧側合金を30℃放熱源で保持。両者間のバルブを開け、両者間の平衡水素圧力差により低圧側から高圧側へ水素を移動させ、次の反応に備える。
水素精製システム
純粋なエネルギー源を
ユーザーへ
日本重化学工業の水素精製システムは、水電解槽などで発生する低純度の発生水素を6N(99.9999%)以上の高純度水素として回収、精製することができます。
水素コンプレッサー
すばやい水素補給のために
水素コンプレッサーは水素を貯蔵した容器の温度を上げ、水素の圧力を高めます。
これにより、水素スタンドでは高速で車に水素を補給することが可能になります。