エネルギー

地熱発電の
パイオニアとして、
次世代エネルギーの
未来を開拓

私たちが自社による発電所の建設を決断したのは、合金鉄製造に大量の電力を必要とするからでした。しかも、当時から自然環境保護の意識が高く、発電方法には地熱発電を選びました。まだエコロジーという言葉が普及していない1966年、私たちの手により日本初の地熱発電所が岩手県松川の地に誕生。それ以来、エネルギー事業は私たちにとって重要な意味を持ちます。培ってきた技術と経験で次世代エネルギーの未来を拓くことに力を注いでいきます。

松川地熱発電所

  • 松川地熱発電所(撮影:2000年頃)
  • 1966年日本初の地熱発電所

    1966年にできた日本初の地熱発電所。1966年10月8日、わが国初の商業規模の地熱発電の営業運転を開始しました。23.5MWもの発電能力を持つ日本で唯一の蒸気卓越型でした。岩手県松川地熱発電所第1号井は、1964年に噴気成功した日本で最初の生産井。この蒸気で6,000kWの発電が可能であることが確認され、日本における地熱開発に弾みがつきました。
    ※現在は東北自然エネルギー株式会社が所有

  • 松川地熱発電所
  • 地熱発電を選んだ理由

    地熱発電は発電までのプロセスにおいてCO2をほとんど出さず、石油や石炭などの化石資源に依存することがありません。また、太陽光発電や風力発電と異なり、天気や時間帯の影響を受けず、安定的に発電できます。さらに、電気をつくるための資源を外国から輸入しなくとも、日本各地の地熱によって発電できるため、国産エネルギーならではの安心感があります。

松尾八幡平地熱発電所

  • 松尾八幡平地熱発電所
  • 景観をそこなわない設計

    当社が株主である岩手地熱株式会社は、2019年1月に松尾八幡平地熱発電所での発電を開始しました。7,000kW(設備能力としては7,499kW)の電気をつくることが可能で、これは一般家庭15,000世帯が消費する電気量に相当します。日本では長らく新規地熱発電所が建設されておらず、国内ではじつに22年ぶりとなりました。また、周囲の自然環境や景観に配慮した多くの工夫があり、その点への評価として、令和元年度新エネ大賞を受賞しました。

  • 松尾八幡平地熱センター
  • 松尾八幡平地熱センター

    岩手地熱株式会社より松尾八幡平地熱発電所の運転・保守・保安管理の業務を受託し、試運転の開始時からその業務に従事しています。運転開始当初は、24時間体制の現地勤務でしたが、運転から1年半後に、遠隔監視操作を発電所の麓の岩手地熱㈱の本店で行うようになりました。さらにそれから1年後には、遠隔監視操作は、当社の南岩手事務所(岩手県北上市)に移行しました。そのため、現在、当センターは、昼間の保守・点検業務を現地にて行っています。
    今後も松尾八幡平地熱発電所の安定操業に向けて、坑井・発電設備の各種点検・保守・保安管理、季節ごとの各種設備の維持管理、突発事故発生時の早期復旧等に努めて参ります。

伊達ソーラー発電所

  • 伊達ソーラー発電所
  • 年間発電量192万kWh

    ソーラー(太陽光)発電もまた、再生可能エネルギーづくりへの取り組みのひとつです。伊達ソーラー発電所は2013年10月に運転を開始。設置された太陽電池モジュールは、じつに7,636枚。年間発電量192万kWhは一般家庭500〜550軒分に相当します。

森地熱センター

  • 森地熱センター
  • 電力会社様の地熱発電を
    多角的にサポート

    森地熱発電所の北海道電力株式会社は、北海道初の地熱発電所として、1982年11月に運転を開始し、約40年地熱発電を維持してきました。森地熱発電所がある濁川は豊富な地下資源が存在し、地熱発電に必要な蒸気を生産しています。噴出する蒸気と熱水のうち、発電に利用しない熱水の一部が北海道電力株式会社から地域に提供され、熱交換器で温めた温水が施設園芸ハウスに供給されており、令和元年度には『北国の省エネ・新エネ大賞』を受賞しました。森地熱センターは「蒸気生産設備」として運転開始より携わっており、現在では、北海道電力株式会社より、運転・保守管理を受託、設備維持に必要な修繕の立案・予算作成なども行っています。また、設備修繕面では、森地熱センターを筆頭に日重化グループ地熱担当会社が一丸となって取り組み、森地熱発電所蒸気生産設備維持を多角的にサポートしています。