フェライト

フェライト

「フェライト(Ferrite)」は、鉄などと同じように磁石にくっつく、磁性材料と呼ばれる物質の一種です。大きく分類すると、「ハードフェライト」と「ソフトフェライト」の2種類があります。

ハードフェライト:
強い磁界を加える(強い磁石にくっつける)と、永久磁石になるフェライトです。
ソフトフェライト:
磁界(磁石)に触れると磁石になり、磁界を取り去ると元に戻って磁気がなくなるフェライトです。

このうち当社で製造しているのは、ソフトフェライトです。
フェライトは鉄がさびたときの赤さび、つまり「酸化鉄」を主原料にして、焼き固めて作る「セラミックス」の一種です。金属の磁性材料に比べて有利な特徴がいくつもあり、いろいろな用途に使われています。当社で製造しているのは、焼き固める前の「粉」の状態です。粉砕機で細かく砕いたままの粉末状のものと、扱いやすくするためバインダー(のり)と混ぜて顆粒状にしたものを出荷しています。

フェライトの商品情報

一般販売向け製品の場合、ニッケル系はJR40G、JR09Gのように「JR」シリーズとして品種名を付けています。
また、基本的に、顆粒品はGranuleの「G」、中間製品のフェライト仮焼粉はPowderの「P」、またはさらに粉砕を進めた意味で「P2」等の記号を品種名の末尾に付け、粉の形状を区別しています。
初透磁率、飽和磁束密度、キュリー温度、パワーロスをはじめとして、電子部品として要求される多数の電磁気特性スペックに対応するため、数十品種の製品ラインナップを用意しております。

系統 ニッケル系(Ni-Zn系、Ni-Cu-Zn系ほか)
品種名 JR40G JRM35G JRC8G JR11G
初透磁率
μi
17 240 850 2,000
飽和磁束密度
Bs (mT)
200 480 380 295
キュリー温度
Tc (℃)
>250 >250 >180 >100

※ 記載の特性値は弊社成形条件および焼成条件で作製したトロイダルコアの測定値です。

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